こんにちは、Ticsミラジーノです。
私が住む関西は冬まっただ中で極寒の日々が続いています。
関西だけではなく全国的に極寒の日々ですが・・・
これだけ寒いと普段は自転車で移動できる距離(スーパー、コンビニ)でも、ついつい車を使ってしまいますね。
ただ、毎度思う事が「暖房が効くまでの時間が長い・・・」です。
複数人で出かける際は事前にエンジンをかけておき車内を暖めたりしていますが、短距離移動の場合は突発的な利用が多く、暖房が効くまでの時間が余計に長く感じます。
今回は暖房の仕組みと暖房が効くまでの間や、素早く暖めるコツを紹介したいと思います。
車の暖房の熱源はどこから?
自動車の暖房は冷却損失を活用しています。
車を動かすためのエンジンは強い熱を発するため、常に冷却水でエンジンの温度をコントロールしています。
エンジンは800℃以上の高温となる事から、冷却する冷却水も相当な温度になります。
水温系の針が動き出したあたりから冷却水は相当な温度に達していて、ラジエータキャップをあけた場合(絶対にあけてはダメですが)、蒸気と熱湯が激しく噴き出て大惨事がおきるほどです。
ラジエータキャップに「危険」「高温時にはあけなこと」など注意喚起がされているのはこのためです。
話が逸れましたが、エンジンで温められた冷却水の熱が暖房の熱源となっており、その熱に風を当てることで熱風を出し暖房として車内に送り込んでいます。
車の暖房を使った際の燃費について
コンプレッサーを回し冷却された風を作り出すカーエアコン(冷房)とは違い、そもそも熱を発しているエンジンの熱を源としているため、暖房で燃費はほとんど悪くなりません。
ミラジーノも年式やグレードによりオートエアコンかマニュアルエアコンかの違いはありますが、温度はMAXに設定していても燃費に影響する事は少ないです。
車の暖房を早く効かせるには?
エンジン熱を利用するため、まずはエンジンを温めラジエータ(冷却水)の温度を上げる必要があります。
真冬の車内はとても冷えているので乗り込んですぐにでも暖房を効かせたくなりますが、暖房をつけるのは逆効果です。
エンジンが温まっていない状態で暖房をつけてしまうと、冷却水が温まる時間が遅くなり、せっかく温められた冷却水も冷まされてしまうため余計に時間がかかってしまいます。
エンジンをふかして水温を上げるというやり方をしている方もおられると思いますが、こちらについては、エンジンが冷え切った状態ですとエンジンオイルも冷えているため、本来発揮される潤滑の効果も適正に発揮されないため、エンジンの寿命を縮める事になりますのでオススメできません。
また、低速で走り出すという選択もありますが、ラジエータに風があたり冷やされたままになるため、こちらも時間短縮につながるとは言い難いです。
つまり、停止状態からアイドリングで水温を上げる事が、エンジンにダメージなく素早く暖房を効かすコツと言えます。
暖房を入れるタイミングは?
オートエアコンが搭載されている車は自動で暖房がONになります。
マニュアルエアコンが搭載されている車両は、名前の通り自らがファンを作業させる必要があります。
暖房を入れるタイミングの目安は、水温計の針が動きはじめた頃や青い水温警告灯が消えたあたりがオススメです。
暖房を早く効かせるには、エンジンが温まるまでアイドリングがオススメです!
以前のブログで暖機運転は必要ないと書きました通り、現代の自動車においてエンジン保護のための暖機運転はとくに必要はありません。
今回の話題のように、暖房を早く効かせるという目的では、エンジン(冷却水)が温まるまではアイドリングでゆっくり待つ事がオススメです。
早く温まりたい場合は、事前にエンジンをかけエンジンの温度を高める方法がよいと思います。
余談ですが、オーバーヒートした際は、暖房をつけるとよいと聞いた事はないでしょうか?
暖房はエンジン熱を使うため、水温が上昇した場合、暖房で冷やすは不思議な事ではありません。
ただし状況に応じます。
サーキット走行や峠道、高速道路をハイペースで走った際は、暖房を使い冷やすのは有効です。(実際のところは気持ち程度の対処ですが・・)
普通の街乗りで水温が上がった場合は冷却水が漏れていたりサーモスタットの故障、ラジエータファンの故障など何かしらの故障が考えられます。
暖房で冷やすとは別のトラブルですので、その場合は速やかにエンジンを停止し故障部位の確認を行ってください。
当店はカスタムだけではなく一般整備も行っていますので、エアコントラブルの際でもお気軽にご連絡いただければと思います。