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パンクした際の応急処置について

パンク

ドライブが気持ちのよい季節ですが、実は先日、外出中に車がパンクしました。
外出先で車を駐車場から発進させた瞬間、リア周りから「ゴゴゴゴ」と異音が・・・
ベアリングか!?と思い車外にでるとリアタイヤが見事に凹んでおり、リムが地面に着地していました。
しかもこの日は大雨。

ガソリンスタンドで空気を入れ様子を見ようとも思いましたが、近くにガソリンスタンドはなく10~15分程度の時間で完全に空気が抜けたため、大きな穴が開いたと判断し大雨の中でスペアタイヤに交換しました。実際にタイヤを確認すると太い針金が刺さっていました。

こんな危険なものを駐車場に置くなよ・・とボヤキつつ、車載工具を用意し外スペアタイヤを外し急いで脱着作業にとりかかりました。
たかがタイヤ交換ですが、ふだん油圧ジャッキとインパクトレンチを使っている自分には、久しぶりのパンタグラフジャッキとホイールナットレンチで回すネジはとてもしんどかったです。
今回はパンクした際の応急処置についてお話したいと思います。

 

応急処置の種類

パンクした状態での走行は大変危険なのでパンクを発見し次第、早急に処置を実施しましょう。
応急処置は大きく分けて3つのパターンがあります。

A、スペアタイヤに交換

昔からあるオーソドックスな処置方法ですが、やはりスペアタイヤへの交換が一番オススメです。
ミラジーノはラゲッジスペースの下にスペアタイヤが搭載されています。
年式によってマットの下だったりボードの下などの違いはありますが、ラゲッジスペースに搭載されています。
(H13以前はマットの下、H14以降はボードの下)
工具類はラゲッジスペースの左側に搭載されていますので、万が一に備え位置の確認をしておくことをオススメします。

B、パンク修理キットの使用

最近の車はスペースの確保や車重重などを考慮し、スペアタイヤは積まれておらずパンク修理キットが積まれていることが多いです。
パンク修理キットのメリットはタイヤの脱着が不要なことです。

デメリットとしては、「大きな穴には対応ができない」「サイドウォールの亀裂には対応ができない」「使用期限がある」「ホイールやエアバルブは無傷」「ホイールの内部の洗浄が必要」です。
デメリットの方が目立ちますが、力仕事が苦手な方にオススメです。
スペアタイヤを積んでいても、それとは別にパンク修理キットを積んでおくのもよい手だと思います。
   

C、ロードサービスを利用する

タイヤ交換に自信がない人は利用するのもよいと思います。(今回私も大雨だったのもあってロードサービスが頭をよぎりましたが・・)
最近は自動車保険にロードサービスが付帯されていますが、たまに「利用したら等級は下がらないの?」「有料じゃないの?」と質問されますが、等級が下がることはなく無料で行ってくれます。
一方、JAFでは会員は無料、非会員は有料となっております。
   
自動車保険付帯のロードサービスにもJAFにも共通なのが、あくまでスペアタイヤ交換作業のみだということです。
補修キットであれば、補修キットでの修復のみ。
パンクを直してくれるわけではありませんし、タイヤ屋さんまでレッカーしてくれるわけでもございません。
レッカーになると距離にもよりますが別料金が加算される場合がありますので注意が必要です。

D、空気が抜け切る前にタイヤ修理屋に到着する

次の項目でも書いていますが、パンクには数種類の原因があり、空気が抜けるスピードも穴の開き具合で変わってきます。
一晩かけて緩やかに抜けた場合は、ガソリンスタンドなどで一旦補充し、次に抜けそうなタイミングでまた補充をする。
補充を繰り返しながらタイヤ修理工場に持っていく手段もあります。

 

パンクの原因

パンクの原因には主に以下の5つがあげられます。
パンク修理キットで直せる場合もあれば直せない場合もあるので応急処置の際は注意が必要です。

①釘や針金が刺さる

今回私がパンクした原因がこれになり針金が刺さっていました。
刺さっていた針金は太く空気の漏れが早かったため、Aのスペアタイヤ交換で対処しました。この場合は補修キットでも対処はできなかったと思います。
逆に釘が細く空気の漏れが緩やかな場合は刺さっている釘は抜かず、Bのパンク修理キットで対処可能ですし、Dの処置で対処するのもアリだと思います。
パンク修理キットで対処した場合は、後に修理剤の洗浄が必要になるので私はよほどの僻地(ガソリンスタンドがない地域)でなければDで対処するかもしれません。
 

②サイドウォールの亀裂や破れ

縁石などにぶつけたり擦ったりした場合にサイドウォールに亀裂が入ります。
狭い道ですれ違った際に擦ったり、内輪差や曲がり切れないなど、めったになさそうで割とあるのがサイドウォールの破損です。
サイドウォールと呼ばれているだけに強固な部位になるので応急処置はスペアタイヤの交換のみとなります。タイヤ修理屋さんでも修理は難しいと思います。

③ホイールリムの変形

こちらも発生する原因は②と同じになります。軽くヒットするか強くヒットするかの違いですが、強くヒットした場合はホイールまで変形してしまいます。
ホイールが変形した場合はタイヤとホイールに隙間ができ空気が漏れパンクに繋がります。
この場合の処置も②と同じくスペアタイヤの交換しかありません。

④エアーバルブの劣化

タイヤに空気を注入する箇所をエアーバルブと呼びます。エアーバルブが経年劣化などでひび割れを起こすと、そのひびから空気が漏れ出しパンクに繋がります。
空気の漏れのスピードが緩やかだった場合は、Dの対処方で切り抜けられますし、空気を補充できる場所がなければスペアタイヤ交換となります。

⑤タイヤの劣化

タイヤの寿命は3年~5年です。その期間を過ぎるとタイヤは硬化しグリップ力も低下します。硬化した箇所に亀裂が入り空気が抜けます。

 

パンクは応急処置をしても、タイヤ修理屋で本格修理が必要となります。

応急処置を説明しましたが、これはあくまで応急処置となります。
パンクで走行不能状態の車両をとりあえず走行できる状態にし、タイヤ修理屋さんで本格修理が必要となります。

スペアタイヤの寿命は、最高速70km程度、走行距離100km程度となっています。
スペアタイヤに交換したからといって交換直後に普通の走行をするのは大変危険です。控え目に慎重に移動し修理を行ってください。

また、スペアタイヤも通常のタイヤと同じく3~5年が寿命です。
定期的にタイヤの確認、空気圧のチェックをオススメします。

車載工具やスペアタイヤに欠品などがありましたらご相談いただければ対応しますので、気軽にお問い合わせください。
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