明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
新年早々、全国的に大雪によるニュースが流れていましたね。
場所によってはチェーン規制が出されたり、立ち往生したりと深刻な被害になっています。
まだまだ寒い時期が続きますので、今回は雪道を走る上で注意したいポイントをご紹介します。
スタッドレスタイヤとチェーン
とにもかくにも、雪道と言えば冬用タイヤが必須ですね。
豪雪地域では冬季以外に使用する普通のタイヤ(ノーマルタイヤ)を夏タイヤと呼び、
スタッドレスタイヤを冬タイヤと呼びます。
スタッドは鋲、レスは無しという意味ですので、スタッドレスタイヤとは鋲無しタイヤという意味です。
ひと昔前は、冬用タイヤといえばスパイクタイヤでした。
スパイクタイヤは、タイヤに鋲が打ち込まれており、圧雪でもアイスバーンでも路面を選ばず、
高いグリップ力と強いブレーキ効果を発揮していました。
また、チェーンと比べ、脱着の手間も不要なことから、1970年代には豪雪地域での装着率はほぼ100%だったようです。
1980年代に入ると、スパイクタイヤによって削られた路面から発生した粉塵による人体への悪影響が懸念され、
スパイクタイヤは使用が禁止となりました。
現在は、冬タイヤ=スタッドレスタイヤとなっています。
雪道を走る可能性がある場合は、スタッドレスタイヤは必ず装着して出かけましょう。
スタッドレスタイヤを履いていても、チェーン規制で走行できない場合もありますので、チェーンも車に携帯しておくとなお安心です。
路面の状況
雪道には、新雪、圧雪、アイスバーンと3種類の状態があります。
新雪は雪が積もったばかりの状態をいい、圧雪は雪が踏み固められた状態の事をいいます。
この2つは、スタッドレスタイヤを履き、慎重に運転することで走行可能です。
アイスバーンは、溶けた雪が再び凍った状態であり、大変滑ります。
スタッドレスタイヤを履いていても、かなり滑りますので危険です。
また、アイスバーンにはブラックアイスバーンと呼ばれる状態があり、
一見すると濡れているだけのように見えるため、こちらも大変危険です。
橋の上だけが凍っている事もよくありますので、雪がないからと言って油断は禁物です。
運転中に注意すること
スタッドレスタイヤを履き、チェーンを携帯していても、視界が悪くなったり、立ち往生してしまう場合もあります。
その場合は以下の事を行うよう、地方公共団体のホームページに記載がありましたので参考にしてみてください。
運転中に暴風雪となり視界が悪くなった場合
・道の駅、コンビニなどで天気の回復を待つ
・気象情報や道路情報を確認する
立ち往生してしまった時
・後続車から追突されないためにハザードランプを点灯、停止表示板を置く
・JAFなどのロードサービスを呼ぶ、近隣の人に助けを求める
・近隣に人がない場合は、警察、消防に連絡して救助を求める
車内で救助を待つとき
車内で救助を待つ場合に注意したいのは、一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素中毒の危険性があるため、原則エンジンは停止です。
暴風雪の場合は、雪が積もるスピードが速く、あっという間にマフラーが埋まってしまいます。
窓をあけていても一酸化炭素中毒対策にはなりません。
JAFの調査では、マフラーより上まで雪が積もった状態では、約16分後には一酸化炭素中毒の危険性があると報告されています。
あると役立つ持ち物
・スノーブラシやスコップ
車がスタックした際にも使いますし、マフラー付近の除雪にも使います。
・防寒対策グッズ
積雪の状況によっては、エンジンを切る必要が出てくる場合があります。
その場合、車内は大変寒くなりますので、防寒具が必要です。
エマージェンシーシートや段ボールなど、防寒に使えそうなものを常に携帯することをお勧めします。
・携帯トイレ
立ち往生した場合、長時間車が動かなくなる事があります。
その場合、近くにトイレがない場合もありますので、携帯トイレがあると安心です。
雪道を走行する場合は、最悪の場合に備えて準備しましょう
通常の路面と比べ、雪道はとても滑ります。
登りではスリップが発生し、下りでは制動距離が伸びます。
万全の準備で雪道に挑んでも、周りの車両が動かず立ち往生する場合もあります。
最悪の場合に備え、チェーン、防寒着、食料と水などを携帯するようにしましょう。